カテゴリ: Linux
gnucashの日本語入力時のバグ
- 1月
- 17
Gnucashという会計ソフトがあり、複式簿記ができる。Windowsのバイナリもあり、sqlite3やmysql, PostgresQLもバックエンドに使えるようになってきているんで、共同作業にも使えるようになっている。
メッセージの日本語化も進んでいるので、いろいろ使えると思うが、入力メソッドを使ったときに、変換候補がインラインで表示されない、という仕様になっている。
これは、GTKのインライン要素を不可視にした上で、入力内容をパースして、セルに記入するという動作をしているためである。
gnucashのシートイメージは、gnome officeのひとつ、gnumericのシートのコードが祖先になっているようだ。gnumericのほうでは、入力メソッドを使ったときの動作は改良されているので、同じような改良をgnucashに行う必要がある。
ソースは以下から入手可能
http://svn.gnucash.org/repo/gnucash/trunk
問題のコードは、
gnucash/src/register/register-gnome/gnucash-sheet.c
とおもわれる。
修正内容は、IM Contextの使い方を参照すると酔い。
Dell mini 10v (Ubuntu版)のUbuntu 9.10へのアップグレード
- 1月
- 1
Dell mini 10v(ubuntuプレインストール版)は、Dell mini 10vに、Dellカスタマイズ版のUbuntu 8.04 LTS (LPIA) UNR(Ubuntu netbook remix)がのった製品である。
詳細は、技術評論社のhttp://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0084
記事をみてもらうとして、実際のところ、ただのカスタマイズ版ではなかったことが、後ほど判明している。
さて、2009年11月27日、このDell miniに搭載されているUbuntuのLPIAアーキテクチャ版のサポートは打ち切られることが発表された。その結果、現行のLPIAアーキテクチャ版のUbuntuが搭載されたPCやネットブックは、i386版の再インストール無しにアップグレードはできないことが判明した。
したがって、現在も今後も入手できるLPIA版のUbuntuは、9.10(Karmic Koala)であることになる。ところで、LPIA とは、Low Power Intel Architectureの略で、ATOMプロセッサを軸としたアーキテクチャで、省電力にチューニングしたコンパイルやカーネル提供がなされることになっていた。
CanonicalのUbuntu公式のサポート対象外になったのを記念して(?)、Dell mini 10v(Ubuntuプレインストール版)を、Ubuntu 9.10 (LPIA)にアップグレードしてみた。もちろん、このアップグレードによって、Dellによるサポートは受けられなくなるので、ご注意を。
Ubuntu公式サポート対象外であるので、aptのリポジトリ指定も、従来とは異なって、 ports.archive.ubuntu.comを指定しなければならない。
たとえば、既定の状態では、/etc/apt/sources.listには、次のように指定されているはずである。
deb http://dell-mini.archive.canonical.com/ubuntu/ hardy main universe multiverse restricted deb-src http://dell-mini.archive.canonical.com/ubuntu/ hardy main universe multiverse restricted
これに対して、サポートされないことを覚悟の上、通常のUbuntuにアップグレードするには、
deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports intrepid main universe multiverse restricted
このように指定する。
いったん、upgrade-managerも、Dellカスタマイズ版ではなく、通常版を使わせるために削除し、新リポジトリから再インストールしておこう。
また、もとのシステムは、LTS(長期間サポート)として設定されているので、通常アップデートが表示されない。これは、UbuntuのFAQにもあるように、/etc/update-manager/release-upgradesに、
[DEFAULT] # default prompting behavior, valid options: # never - never prompt for a new distribution version # normal - prompt if a new version of the distribution is available # lts - prompt only if a LTS version of the distribution is available Prompt=lts
とあるのを、
[DEFAULT] # default prompting behavior, valid options: # never - never prompt for a new distribution version # normal - prompt if a new version of the distribution is available # lts - prompt only if a LTS version of the distribution is available#Prompt=lts [DEFAULT] # default prompting behavior, valid options: # never - never prompt for a new distribution version # normal - prompt if a new version of the distribution is available # lts - prompt only if a LTS version of the distribution is available Prompt=normal
と書き換えることによって、アップグレードを行うことができる。
さて、このようにして、Dellカスタマイズ版Ubuntu 8.04LTSをベースとしてアップグレードをかけていくと、途中でXが正常に起動しなくなることがあるかもしれない。これは、Xの設定を作り直すことで解消することができる。正常に起動しなくなったとき、トラブルシューティングの画面になるので、設定の作り直しを選択すればよい。(このときのメニューは英語だ)
ところで、Dell mini 10v は、mini 9/10/12が使用しているIntel GMA500 (Poulsbo) チップと違い、Intelの Mobile 945GME Express 統合グラフィックコントローラを採用している。したがって、間違えて mini 9などの情報を流用することのないようにしたいところ。
Ubuntuは(ほかのディストリビューションも同様であるが)、バージョンとばしのアップグレードはサポートされない。したがって、LPIA版の最新かつ最終版である9.10にするには、途中 8.10, 9.04バージョンを順にあげていく必要がある。
さて、8.10以降、サスペンドできなくなることに気づくであろう。これは、Dellカスタマイズ版に含まれているプロプラソフトウエアが、バージョンアップに追従しないため、内部構造の変更に追従できないことから起こる。
Dellカスタマイズ版には、少なくとも次のプロプラエタリ・ソフトウエアが含まれる。
- Fruendo メディアプレイヤーのエンコード・デコードライブラリ
- Adobe Acrobat Reader 8
- PowerDVD DVDプレイヤー
- Dell Video Chat チャットソフトウエア
- DELL V505 ドライバー
- Dell launcher
これらのうち、Fruendo ライブラリは、アップグレードの過程で、フリー版のビデオエンコード・ライブラリを導入しようとすると、削除されるかもしれない。したがって、アップグレード前に、これらのソフトウエアはパッケージとして保存しておくとよい。
# apt-get install dpkg-repack # dpkg-repack gstreamer0.10-fluendo-plugins
などとすることで、アップグレードの心配は少し軽減されるだろう。
もし、すでにアップグレードの過程で知らずに消してしまった場合、、、 Dellからのパッケージについていた、Ubuntu DVDで再インストールすることで、入手できる。というか、再インストールが必要である。
さて、サスペンドの問題であるが、これは、上記のうちPowerDVDが原因である。
Gnome power managerからのサスペンドであるが、これはgnome-power-managerがHALを経由して、システムユーティリティを呼び出すことで実行される。呼び出されるユーティリティはHALが判断するが、今回は、/usr/sbin/pm-suspnedが呼び出される。
カーネルを直接呼び出してサスペンドさせた場合には、成功するが、pm-suspendは失敗する。したがって、pm-suspendの問題である。
そこで、pm-suspendでサスペンドをさせようとした後、ログファイルを見ると、
/var/log/pm-suspend.log /etc/pm/sleep.d/07-stop-play.sh suspend suspend: kill: 4: Usage: kill [-s sigspec | -signum | -sigspec] [pid | job]... or kill -l [exitstatus] Returned exit code 2. Fri Dec 25 09:05:03 JST 2009: Inhibit found, will not perform suspend Fri Dec 25 09:05:03 JST 2009: Running hooks for resume /etc/pm/sleep.d/01f3507g resume suspend: Fatal open FIFO for writing: /dev/ttyACM0: No such file or directory mbm_gpsd: no process found Returned exit code 1.
というように、ログにエラーが残っている。これによると、/etc/pm/sleep.d/07-stop-play.sh が失敗しているとされている。dpkg -S 07-stop-play.shとして、どのパッケージに含まれるファイルが失敗したか、検索すると、pdvdlinuxだという。そこで、この問題のファイルを削除することで、サスペンドできるようになる。
本質的には、当該ファイルを修正して、意図する動作をするようにしなければならない。
ちなみに、pdvdlinuxパッケージは、つぎのようなパッケージである。
パッケージ: pdvdlinux バージョン: 5.0.1218 優先度: 任意 セクション: non-free/graphics メンテナ: Bazooka Shih <bazooka_shih@cyberlink.com> 説明: Dell Media Experience With Dell Media Experience, you can play back your DVD movies, with the features and controls of a normal living room DVD player.
igotu2gpx: 安価GPSトラッカーi-gotU のLinuxクライアントが大進化
- 11月
- 29
リンク: https://launchpad.net/igotu2gpx
OpenStreetMap Japanでは、MAPコンシュルジュのご協力で、OSM Japan寄付付きi-gotU GPXトラッカーの販売を行っていただいたことがある。当初は、Windowsのみの対応だったが、OpenStreetMap JapanのMLでご紹介したように、igotu2gpxというLinuxのクライアントが開発されていた。
最近、みたところ、大変な進化を遂げている。
- GUIが追加された
- 設定ができるようになった
- Windows/Macにも対応するようになった。
わかりやすいところで、GUIを見ていただきたい

起動時画面

地図をズームアップ、メニュー表示
これらのメッセージが日本語なのは、さっき翻訳したから。いずれ、取り込んでもらいます。地図は、もちろんOSMの成果を使っています。
XsaneとAtok3 on Debian Sid
- 11月
- 9
xsane (SANEというスキャナーフレームワークのフロントエンドの一つ)が、SegFaultでおちる。落ちる原因は、Atok3 のiiimp.soだったりする。
env GTK_IM_MODULE= xsane とすると、落ちない。
「スキャナde!!名刺整理」の専用スキャナーのLinuxドライバ
- 11月
- 9
リンク: http://armadillo.atmark-techno.com/articles/sd-a500-embedded-course-ch5
むかし、こんな記事があったのね。
自宅になぜかある、「スキャナde!!名刺整理」の専用スキャナー こいつは、PandPのUSB201という製品だ。
A6サイズのスキャンができて、写真の取り込みにもつかえる。ただし、ADFがついていないので、写真や名刺は手で挿入しないといけない。
この記事では、組み込みシステムの開発がテーマだが、密かにUSBパケットキャプチャベースのパッチが出ていたりする。
このパッチは、すでに現在のSANEのバックエンドには当たらないし、もっとこうした方がいい、という部分もある。
ということで、移植して、動作確認してみた。
動いた。
SANEってつかってる?
- 10月
- 14
リンク: http://www.sane-project.org/
SANE(Scanner Access Now Easy)は、Linux, UNIXにおけるスキャナー利用の標準的ソフトウエアである。
先日、PFU(富士通)のScanSnap S300を、Debian SidおよびUbuntu環境で使用し始めた。
この利用に際して、Xsaneというフロントエンドと、Sane-backends(libsane)を使ったわけであるが、ローカライズがいまいちである。
ソースを見てみると、Xsaneについては数年来、メッセージカタログがアップデートされておらず、sane-backendsに至っては、日本語のカタログがない。
ということで、メッセージの翻訳を行っている。
ところで、スキャナーはどう使っているかというと、スキャンした物を、EverNoteにがんがんぶち込んでいるのである。
我が家には、もう一台、フラットベッド型のスキャナー Canon Lide90がある。こちらは、まだSaneの開発では、うまく動くところまでいっていない。
行き詰まっているので、ぜひ内部回路の接続(GPIOと回路の作りが重要)について、示唆を与えていただければと思う。
Japan Linux Symposium, 2009 October
- 10月
- 1
リンク: http://events-dev.linuxfoundation.jp/events/japan-linux-symposium
10月21日から23日の日程で、Japan Linux Symposiumが行われる。このシンポジウムは、東京・秋葉原で開催され、Linus Torvaldsをはじめ、主要な開発者が東京に勢揃いするおそらく史上最初のイベントになるはずである。
というのも、その直前には、Kernel Summitが同じく東京・秋葉原で開催されるからだ。サミットには、TOMOYO Linuxやkdumpの開発者など、日本からも開発者が招待されている。
すでにイベントまで3週間となっており、登録するなら、もう最終段階だ。
セッションのスケジュールも公開されている。
セッション一覧をみると、魅力的な顔が多数だ。
不肖私も、1セッション認められ、講演する予定だ。

